熱河略図 No.2ねっかりゃくず No.2
1931年の風雲を寂しく語つてゐるタンクが早晨の大霧に赭く錆びついてゐる。 客桟の炕の中。(実験用アルコホルランプが灯の代りをしてゐる) ベルが鳴る。 小孩が二十年前に死んだ温泉の再噴出を知らせる。 …
作品に特徴的な語句
早晨アサ