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『南京陥落の日に』
ふりがな文庫
『
南京陥落の日に
(
なんきんかんらくのひに
)
』
歳まさに暮れんとして 兵士の銃劍は白く光れり。 軍旅の暦は夏秋をすぎ ゆうべ上海を拔いて百千キロ。 わが行軍の日は憩はず 人馬先に爭ひ走りて 輜重は泥濘の道に續けり。 ああこの曠野に戰ふもの ちかつて皆生歸を期せず 鐵兜きて日に燒けたり。 …
著者
萩原朔太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)