南京陥落の日になんきんかんらくのひに
歳まさに暮れんとして 兵士の銃劍は白く光れり。 軍旅の暦は夏秋をすぎ ゆうべ上海を拔いて百千キロ。 わが行軍の日は憩はず 人馬先に爭ひ走りて 輜重は泥濘の道に續けり。 ああこの曠野に戰ふもの ちかつて皆生歸を期せず 鐵兜きて日に燒けたり。 …