トップ
>
『敵』
ふりがな文庫
『
敵
(
てき
)
』
鶉や鷓鴣の飛びゆくかなたに ふたたび白堊の城は現はれ風のやうに消えてしまつた。 人夫よはやく夏草を刈りつくせ 狼火をあげよ烟を空にたなびかせよ 空想の陣幕を野邊にはつて まぼろしの宴樂をほしいままにせよ。 ああこのばうばうたる白日の野邊を訪 …
著者
萩原朔太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)