ダッタン海峡ダッタンかいきょう――ダッタン海峡以南、北海道の牢獄にある人民××革命の同志たちに――――ダッタンかいきょういなん、ほっかいどうのろうごくにあるじんみん××かくめいのどうしたちに――
春の銀鼠色が朝の黒樺を南からさしのばした腕のように一直線に引っつかんで行く 凍った褐色の堀割が、白いドローキの地平を一面に埋める ———ダッタン海峡!ふいに一匹の迷い栗鼠が雪林から海氷の割れ目え転げ落ちる とたん、半分浮絵になった銅チョコレ …