僧園そうえん
星のけむりの下にして 石組黒くひそめるを さもあしざまに鳴き棄てつ くわくこう一羽北に過ぎたり 夜のもみぢの木もそびえ 御堂の屋根も沈めるを さらに一羽の鳥ありて 寒天質の闇に溶けたり …