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『池のまはり』
ふりがな文庫
『
池のまはり
(
いけのまわり
)
』
「ね、お祖母さん——」 半分あまつたれるやうな口調で彼は、もぐ/\云はせながら祖母の炬燵の中へ割込むで行つた。 「厭だよ。お前なんかに入られると寒くつて仕様がありやしない。」 祖母はさう云ひながら、それでも彼の膝のまはりの被着の隙を行儀よく …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「白磁 創刊号」白磁社、1922(大正11)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約16分(500文字/分)
朗読目安時間
約26分(300文字/分)