月評げっぴょう
読むのがのろいからと心配して——これで僕は四ヶ月もつゞけて(三ヶ月間は、「早稲田文学」のために——)早く出るものからぼつ/\と読みはじめ、さて、いよ/\書かうといふ段になると、十日も前に読んだものゝ記憶は大ぶんあやしくなり、また繰ひろげて、 …