サフランの花サフランのはな
これは私の父親(二十五才)の日記である。一八九八年六月、在米ボストン市 * 晴、午後に至りて風強し。頭あがらず。七時八時九時と時計を見入つて登校の思ひに急がれるばかりだがいよ/\もうブラッデイ氏の講義に間に合はぬとあきらめたら再び熟睡に落ち …