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『一九三〇年型』
ふりがな文庫
『
一九三〇年型
(
せんきゅうひゃくさんじゅうねんがた
)
』
いつもカキ色のシヤツを着て牧場から町へ、フオード自動車を操って乳を運んでゐる村の牛乳屋の娘を僕は知つてゐる。天気の好い休日には娘の操る車に、村のあらゆる階級の若者、主に娘達が乗り込んで、屹度何処かへ遊びに行く。健康と明快と原始性と——娘の車 …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「若草 第六巻第一号(新年特別号)」宝文館、1930(昭和5)年1月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)