五日 療養所にゐる病友に手紙を書く。この間知人に貰つた新しいいくつかの印譜のうち「双魚」を私は手紙の封に使ひ出した。こんなことに今迄一切無関心だつたが、意を用ひると仲々趣味のあるものだなどと思ふ。だが私には用もなささうだから、外国の友達へ贈 …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「文章倶楽部 第十四巻第二号(二月号)」新潮社、1929(昭和4)年2月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1分(300文字/分) |