十一月四日。東京市外、東中野——余儀ない遊びを続けてゐる若い友達夫婦が一ト間だけ借りてゐる二階に客となり続けてゐる。迎へをうけて、導かれて来たまゝなので番地は知らない。帰つたところでこの客はハガキ一本書くではなし、此処の何某方何番地を訊ねる …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「新潮 第二十五巻第十二号(十二月号)」新潮社、1928(昭和3)年12月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約6分(300文字/分) |