到底こゝには記し切れぬ程、生涯の自分の芸術の対照となすべく充分と思ふ程の病的心理がある——或日はさう思ふ。次の日には——そんなことに興奮したのは幼稚な感傷であつた、と打ち消す。また次の日には——それは愚かな対他的な理性で、わが本来の性癖は第 …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「変態心理 第十一巻第一号(一月号)」日本精神医學会、1923(大正12)年1月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1分(300文字/分) |