海浜日誌かいひんにっし六月創作評ろくがつそうさくひょう
——日。六月の雑誌二冊ふところにして、朝、砂浜に坐る。時々こんな風にして浜に降りるが今朝はいつもとは違つた心だつた。「月評」をする筈なのだ。これは初めての仕事だ。——だから、である。手紙で友人の創作についての批評や感想は往々書くが、それとこ …