荀子解題じゅんしかいだい
荀子三十二篇は周の戰國時代最後の大儒であつた荀況の著作である。最終の堯問篇の末尾にある短文は荀子自身の筆ではないが、其の他は荀子の書いたものを門人等が少し整理したに過ぎないと思ふ。 荀子の事を漢の人或は孫卿といつたので、色色説を爲す人も有る …