『知らない人』
ことしの正月は、さんざんでありました。五日すぎから、腰の右方に腫物ができて、粗末にしてゐたら次第にそれが成長し、十五日までは酒を呑んだりして不安の氣持をごまかしてゐましたが、たうとう十六日からは、寢たつきりになつてしまひました。惡寒疼痛、二 …
著者 | 太宰治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「書物展望 第十巻第三号」1940(昭和15)年3月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約14分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
眩暈