『人物に就いて』
ちかごろ、歴史的人物で興ふかきは、やはり、乃木大將である。私、さきごろまでは、大鹽平八郎を讀んでゐた。かれが、ひとりの門弟と論爭して、お膳のかながしらの頭をがりがり噛んで食べた、ことなど、かれの人となりを知るに最もよきエピソオドであらう。け …
著者 | 太宰治 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「東奥日報 第一五五八七号」1936(昭和11)年1月1日 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約6分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
樣