トップ
>
『露伴忌』
ふりがな文庫
『
露伴忌
(
ろはんき
)
』
「露伴忌がまた來ますね」 と、今にもひよつこり、長髮をなびかせた面長の顏が、庭口からはいつて來さうな氣がする。その若い友人、松井夢六が死んだ。通知をうけたのは、二十五日である。 七月三十日は、市川の菅野でなくなつた幸田成行翁の忌日なので、私 …
著者
伊庭心猿
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日本文学
初出
「馬酔木 第三十一巻第十号」馬酔木発行所、1952(昭和27)年10月2日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)