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『料理の第一歩』
ふりがな文庫
『
料理の第一歩
(
りょうりのだいいっぽ
)
』
一人の男がいた。女房が去った後は独りで暮らしていた。その男はこんなことを考えた。 「まず土地を見つけることだ。よく肥えた土地を。そしてそこへ野菜を植えるのだ。毎日野菜が食べられるぞ」 けれど、男は土地を探すことをしなかった。家の中でごろごろ …
著者
北大路魯山人
ジャンル
技術・工学 > 家政学・生活科学 > 食品 料理
初出
「独歩」1953(昭和28)年
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)