『自然と人（しぜんとひと）』
人は自然を美しいといふ。然しそれよりも自然は美しい。人は自然を荘厳だといふ。然しそれよりも自然は荘厳だ。如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ。議論としてそれを拒む人はあるかも知れないが、何等かの機会に於てそれを感じない人 …
著者有島武郎
ジャンル文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出「文化生活　第一卷第三號（八月號）」1921（大正10）年8月１日
文字種別新字旧仮名
読書目安時間約1分（500文字/分）
朗読目安時間約2分（300文字/分）