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『潮干狩』
ふりがな文庫
『
潮干狩
(
しおひがり
)
』
前の晩、雄二は母と一緒に風呂桶につかつてゐると、白い湯気の立昇るお湯の面に、柱のランプの火影が揺れて、ふとK橋のことを思ひ出した。恰度、夜の橋の上から両岸の火影が水に映つてゐるのを眺めてゐるやうな気持だつた。明日は父に連れられて、皆で潮干狩 …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文芸汎論」1939(昭和14)年 9月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約14分(500文字/分)
朗読目安時間
約23分(300文字/分)