『古い伝説』
いつ、どんな本で読んだ伝説かはつきり覚えてゐない、夢のなかでどこかの景色を見て、蒼ぐらい波の上に白い船が一つみえてゐたやうに、伝説の中の女の姿を思ひ出す、美しい女である。世界最初の女、イヴよりもずつと前にこの世界にゐた美しいリリスである。 …
| 著者 | 片山広子 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「美しい暮しの手帖 四号」1949(昭和24)年7月 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
容姿