龍と詩人りゅうとしじん
龍のチャーナタは洞のなかへさして來る上げ潮からからだをうねり出した。 洞の隙間から朝日がきらきら射して來て水底の岩の凹凸をはっきり陰影で浮き出させ、またその岩につくたくさんの赤や白の動物を寫し出した。 チャーナタはうっとりその青くすこし朧ろ …