酸漿ほおずき
結婚式の二時間前、彼女は畳に落ちてゐた酸漿を拾って鳴らして捨てた。 朝、夫が役所へ出て行くと、彼女はもう一度寝床に潜り込んで、昼過ぎに起きた。それから煎餅を噛りながら新聞を読んだ。それから夕方まで鏡台に対ってぽかんと暮した。 夫が出張で三日 …