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『酸漿』
ふりがな文庫
『
酸漿
(
ほおずき
)
』
結婚式の二時間前、彼女は畳に落ちてゐた酸漿を拾って鳴らして捨てた。 朝、夫が役所へ出て行くと、彼女はもう一度寝床に潜り込んで、昼過ぎに起きた。それから煎餅を噛りながら新聞を読んだ。それから夕方まで鏡台に対ってぽかんと暮した。 夫が出張で三日 …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)