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『玩具』
ふりがな文庫
『
玩具
(
がんぐ
)
』
終にあたりは冴えてしまった。今、二〇ワットの電燈の下に両方の壁が聳え立ち、窓は鎖され、扉には鍵がかけてある。さうすると、彼を囲繞する四畳半の鬼気が、彼を憫笑してくれるのであった。 彼は今日街に出て一人の婦人と恋の散歩をした。彼はぜんまい仕掛 …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
題名が同じ作品
玩具
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)