リルケの「M・L・ブリッゲの手記」を譯してゐると、神西清がきて、いきなり今晩中に何でもいいから自分宛に手紙を書いてくれと言ふのだ。何にするんだと訊いたら、それでもつて「スタヴロギンの告白」の新刊批評に代へたいと云ふのだ。何でもいいなら書くよ …
著者 | 堀辰雄 |
ジャンル | 文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > ロシア・ソヴィエト文学 |
初出 | 「作品 第五巻第七号」1934(昭和9)年7月号 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約4分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |