トップ
>
『我思古人』
ふりがな文庫
『
我思古人
(
がしこじん
)
』
この夏も末になつてから漸つと「晩夏」が校了になり、ほつと一息ついてゐたら、甲鳥書林から何だか部厚い小包が屆いた。何かと思つたら、一束の檢印紙だつた。ひどく凝つた檢印紙で、一枚々々丁寧に印を捺さなければならないやうな代物なので、やれやれと思つ …
著者
堀辰雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「甲鳥 第八輯」甲鳥書林、1941(昭和16)年11月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)