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『死について』
ふりがな文庫
『
死について
(
しについて
)
』
お前が凍てついた手で 最後のマツチを擦つたとき 焔はパツと透明な球体をつくり 清らかな優しい死の床が浮び上つた 誰かが死にかかつてゐる 誰かが死にかかつてゐると、 お前の頬の薔薇は呟いた。 小さなかなしいアンデルゼンの娘よ。 僕が死の淵にか …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)