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『薬局』
ふりがな文庫
『
薬局
(
やっきょく
)
』
その男は毎日ヒロポンの十管入を一箱宛買いに来て、顔色が土のようだった。十管入が品切れている時は三管入を三箱買うて行った。 敏子は釣銭を渡しながら、纒めて買えば毎日来る手間もはぶけるのにと思ったが、もともとヒロポンの様な劇薬性の昂奮剤を注射す …
著者
織田作之助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「大阪朝日新聞」1946(昭和21)年8月26日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)