宗十郎を悼むそうじゅうろうをいたむ
播州姫路といへば、沢村一家と因縁のありさうな土地である。そこへ興行で回つて行つて、倒れた宗十郎を思ふ。千鳥の声を幻想して、静かな眠りに落ちて行つたのだらう。 大谷派の本願寺の三代前の法主大谷光瑩さんの落しだねだといふうはさが、古くからあつた …