私などは、上方興行に出る「いろは仮名四谷怪談」風な演出になじんで来たのだから、多少所謂「東海道四谷怪談」では、気持ちのあはぬ所を感じる。但、いろは仮名の方の台本は見てゐないのだが、筋立てはちつとも変らない。にも拘らず、相当に舞台効果が違つて …
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 歌舞伎 |
初出 | 「日本文學大成 第三十六卷 鶴屋南北集 月報(通信第四号)」地平社、1948(昭和23)年7月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約4分(300文字/分) |