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『「屍の街」』
ふりがな文庫
『
「屍の街」
(
「しかばねのまち」
)
』
私はあのとき広島の川原で、いろんな怪物を視た。男であるのか、女であるのか、ほとんど区別もつかない程、顔がくちゃくちゃに腫れ上って、随って眼は糸のように細まり、唇は思いきり爛れ、それに痛々しい肢体を露出させ、虫の息で横たわっている人間たち…… …
著者
原民喜
ジャンル
文学 > 日本文学 > 記録 手記 ルポルタージュ
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)