私どもの様に大阪の町の中に育つた者にとつては、江戸長唄は生れだちから縁が少かつた。 上方では、旧幕時代から引き続いて、明治の中頃に到るまで、関東から来た芸謡は、すべて、長唄であらうと、清元であらうと、一中であらうと、新内であらうと、皆ひつく …
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 芸術・美術 > 音楽 > 邦楽 |
初出 | 「慶応義塾長唄研究会 第三十一回定期演奏会プログラム」1949(昭和24)年11月25日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約3分(300文字/分) |