東の渚ひがしのなぎさ
東の磯の離れ岩、 その褐色の岩の背に、 今日もとまつたケエツブロウよ、 何故にお前はそのやうに かなしい声してお泣きやる。 お前のつれは何処へ去た お前の寝床はどこにある—— もう日が暮れるよ——御覧、 あの——あの沖のうすもやを、 何時ま …