高尾紀行たかおきこう
旅は二日道連は二人旅行道具は足二本ときめて十二月七日朝例の翁を本郷に訪ふて小春のうかれありきを促せば風邪の鼻すゝりながら俳道修行に出でん事本望なりとて共に新宿さしてぞ急ぎける。 きぬ/″\に馬叱りたる寒さかな 鳴雪 暫くは汽車に膝栗毛を休め …