私が初めて自然と言ふものに憧憬を持ちはじめたのは、監獄の一室に閉じ込められた時のことである。ちようど今から二十二三年前の話で、——それ迄と言ふものは全く空気を呼吸してゐても空気と言ふものに何の感じもなく、自然と言ふものに対しても親しみをも感 …
著者 | 石川三四郎 |
ジャンル | 哲学 > 東洋思想 > 日本思想 |
ジャンル | 社会科学 > 社会科学 > 社会思想 |
初出 | 「読売新聞」1927(昭和2)年3月21日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約6分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約10分(300文字/分) |