トップ
>
『春の落葉』
ふりがな文庫
『
春の落葉
(
はるのおちば
)
』
翌日は明るくはれた初夏らしい日であつた。 ごたごたと敷かれた寢床をあげてしまふと、柩のなくなつた家の中は、急に廣々として何となく物足りなかつた。 早起きの伯父は老人らしいきちようめんな調子で若い者を起して歩いた。 一ばん年下の恭介叔父は、頭 …
著者
辻村もと子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「春の落葉」東京詩學協會、1928(昭和3)年4月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約14分(300文字/分)