吉岡芳兼様へよしおかよしかねさまへ
御たより拝見しました。 拙作を随分細かく読んで下すって、これでは作者たるものうっかり作品が書けぬという気がしました。もっとも、うっかり書いたというわけでもないのですが。 自作を語るのは好みませんが、一二お答えします。 まず「新潮」八月号の「 …