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『雨中記』
ふりがな文庫
『
雨中記
(
うちゅうき
)
』
電車を降りて××橋から、雨の中を私と彼とは銀座の方面に向つて歩るきだした、私と彼とは一本の洋傘の中にぴつたりと身を寄せて、黒い太い洋傘の柄を二つの掌で握り合つてゐる。 男同志の相合傘といふものは、女とのそれよりも涯かにもつと親密な感じがする …
著者
小熊秀雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「民謡詩人 第2巻12号」1928(昭和3)年12月号
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)