茲に収められてるものは、都会の知識階級のおかしな物語である。これらの物語はみな、小悪魔の角度から眺められた。小悪魔は虚構の人物であるが、この場合、必要な創作技法であり、モラール探求の特殊な触手であった。だが、この類の物語を更に蒐集することに …
著者 | 豊島与志雄 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「白い朝 ――小悪魔集――」河出書房、1938(昭和13)年7月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約1分(300文字/分) |