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『水色情緒』
ふりがな文庫
『
水色情緒
(
みずいろじょうちょ
)
』
鏡花先生の御作を私が好きだつた理由は、魂を無何有の郷へ拔いていつて貰へることでした。私達が心に感じて行ふ事の出來ない萬事を、先生の作中の人物は、小氣味よくやつて退けてくれる——勿論、そこにはすべてを魅了しつくしてしまふ大きな力があるのは分り …
著者
長谷川時雨
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「鏡花全集 第十三卷月報」岩波書店、1941(昭和16)年6月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)