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『愉しい夢の中にて』
ふりがな文庫
『
愉しい夢の中にて
(
たのしいゆめのなかにて
)
』
昨夜、ちやうど河田の夢を見た。 私は見知らない藁屋根のある農家の庭をぶら/″\してゐた。旅先であつたらしい。ひどい旅愁に苦しめられてゐたのである。どつちを眺めていいのか分らなかつたり、どの見知らない方角を眺めることも苦しかつたり怖ろしかつた …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「桜 第二巻第三号」近藤書店、1934(昭和9)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
併
(
しか
)