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『山を降る一隊』
ふりがな文庫
『
山を降る一隊
(
やまをくだるいったい
)
』
「メートル係り。」 それが私の仕事である。 伐木場から橇で運ばれて来る木材の切り口を物差で計るのである。私は槍のやうに長い物差を振り廻して木口の寸法を計ると、 「何メートル、何々……」 と非常に大きな声で——相当の間隔のある事務所の窓口でそ …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「週刊朝日 第十七巻第一号」朝日新聞社、1930(昭和5)年1月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)