一言(「道遠からん」について)ひとこと(「みちとおからん」について)
わたくしは劇作といふ仕事を通じて、現代における、「喜劇」の存在理由をますます強く感じるやうになり、その精神の探究と、形式の確立のために、おぼつかない努力をしつづけて来た。その努力はいまもつて実を結んだとはいえないけれども、どうやら、ひとつの …