演劇の分野において、明治時代は真に革新と名づけられるやうな芸術運動も、啓蒙事業も殆ど企てられてゐない。 末松謙澄等によつて主唱された演劇改良会の実体は、周知の如く、在来の歌舞伎劇を「文明開化」の名にそむかぬやうな粉飾でこれを品位ある外客接待 …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 演劇史 各国の演劇 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「近代日本の教養人」実業之日本社、1950(昭和25)年6月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約14分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約23分(300文字/分) |