内村直也の戯曲うちむらなおやのぎきょく
内村直也の劇作家としての出発は「秋水嶺」だと言つていい。旧朝鮮の日本人コロニイを背景とした「秋水嶺」は、現代日本の「青春」の一風景が素直な眼で捉へられ、健やかな感覚で舞台にくりひろげられた注目すべき力作であつた。私は故友田恭助に勧めてこれを …