劇文学の夜は永く続いた。黙阿弥を最後として、わが国には、ほんたうに劇作家といへる劇作家が現れてゐない。ほんたうの劇作家とは、その名前で民衆を劇場に引き寄せ、独特の思想と技術によつて舞台の生命を創造しながら、民衆と共に愉しむことのできる才能を …
| 著者 | 岸田国士 |
| ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 各種の演劇 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 戯曲 |
| 初出 | 「文芸往来 第三巻第七号」1949(昭和24)年7月1日 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約14分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約23分(300文字/分) |