川口一郎君の『二十六番館』かわぐちいちろうくんの『にじゅうろくばんかん』
今月の二十三日から、築地座が飛行会館で上演する戯曲の一つに、『二十六番館』三幕といふのがある。作者は川口一郎君、恐らくこの名前は、まだ多くの人に知られてないだらう。 とかく今日までの新劇は、概ね雑誌文学の影響を受け、創作戯曲と称するものも、 …