「抽斗にない言葉」「ひきだしにないことば」
古典劇の伝統と、新派浪漫劇の様式は、それ自身、ある「せりふ」廻しなるものを形づくつたが、それらの俳優は、また、それぞれ、修業の過程と工夫の範囲に於いて、各自独特の「声色」を生むに至つた。 更にまた、文芸協会以来の翻訳的「せりふ」型は、多少の …