私は巴里滞在中、二三の画家諸君と識り合ひになり、ちよいちよいアトリエを訪ねるやうなこともあつたが、いつでもその仕事振り、生活振りに多大の興味を惹かれた。 第一に、いかにも楽しさうに仕事をしてゐる。母親が娘に晴着を著せてゐるやうだともいへるし …
著者 | 岸田国士 |
ジャンル | 芸術・美術 > 絵画 > 絵画 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「アルト 第二号」1928(昭和3)年6月1日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約6分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約10分(300文字/分) |