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『癇癪批評』
ふりがな文庫
『
癇癪批評
(
かんしゃくひひょう
)
』
僕のところの子供は、父親たる僕に話しかける時は、はじめから癇癪を起してゐる。常々、一度や二度呼んだぐらゐで、僕の注意を惹くことは困難だといふことを知つてゐるからだ。「ねえ、パパつたら……」といふ文句を、きまつて頭へつける子供の習癖を、僕は心 …
著者
岸田国士
ジャンル
芸術・美術 > 演劇 > 演劇
初出
「劇作 第三巻第十号」1934(昭和9)年10月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)